住み慣れた「我が家」で考えたいこと（その２）

「空き家にしておく理由」の第一位は「物置として必要だから」。こうしたホンネとも言える実態の遠因は「親の家」と「我が家」の捉え方の違いではないかと思います・・・。空き家は自身が育った「親の家」である訳で・・・、その家は「我が家」に暮らしている「親の家の子ども」だった人たちには、差し詰め「必要でない家」になっているのが現実なのでは・・・。こうした「日常の暮らしの実感」が垣間見えるアンケート調査を目の当たりにすると、空き家が増えていくのも極自然のように感じてしまいます。何故なら子どもには「我が家」があるので・・・。自身が育った家（親の家）には与えられていた『子ども部屋』があって、気ままに自分の時間を過ごして、自立して、独立して「我が家」を持つ。こうした流れの中でその部屋は当時のまま残されていく。そして年を重ねた親は「広すぎる家」になった家の中で「限られたところ」を動き回る暮らしになっている・・・。『子ども部屋』は残された物が不要な物を集めて『物置部屋』になり、将来は物だけが残された空き家になる運命を辿っているように思いますが・・・。あなたはどう感じますか。