日本の家を取り巻く現実とは・・・（その２）

あなたの「親の家」は両親だけが残されて年老いた夫婦ふたりで暮らし、時と共にあなたを悩ます空き家になる運命にあると言えるのです。もしかしたら既に空き家になってしまっているのではないですか・・・。こうした現実は、空き家問題はおこるべくしておこっていることを物語っています。では・・・あなたは「自分の家が空き家になるかも」と思ったことがありますか？「そんなばかなことがおこるわけない。」と思いましたか？あなたが自分の家族のために手に入れて、今住んでいる「我が家」は『住み慣れた自分の家』『家族を育ててくれた温もりのある家』、ましてや新築当時にはこだわりや願いを詰め込んで、家族で同じ屋根の下で暮らしてきて、懐かしい思い出がいっぱい詰まった世界にひとつしかない『家』ですね。そして、あの時こだわったあそこ、お気に入りのここ、そんな場所がきっとどこかにあるはずですね。住み慣れた「我が家」には、こうしたあなたの、そしてあなたの家族のそれぞれの思い出の場所（自然に家族みんなが集まるところ）やお気に入りの場所（なんだか居心地が良くて落ち着くところ）、お気に入りの物（机や椅子や食器棚やテーブルなどの家具調度品など）、家のところどころにありませんか？繰り返しますが、こうしたあなたの「我が家」が空き家になる運命にあるのです。こだわりをひとつひとつ丁寧にかたちにしていって、暮らしの中でお気に入りの場所も設えていったにも関わらずに、その「我が家」が空き家になるなんて想像もできないでしょう。「考えてみたくもない」が本音ではないでしょうか・・・。