マンションの『空き家問題』はどうなるの

わが国日本での『空き家問題』では「一戸建て住宅」を空き家のままでほったらかしにすると「治安が悪くなる」「草木が生い茂る」「ゴミが貯まる」「放火されたら危ない」「倒壊したら大変」などなど『心配事」が指摘されています。不安な事例がさまざま紹介されていて「空き家のままにしないことが大切ですよ」と、「空き家になった」空き家の活用事例が紹介されています。でもこうした『成功事例』は個々別々でどんな空き家にも当てはまるわけもありません。そして、もうひとつの『空き家問題』には触れられることがないように感じています。それは、いろいろな家族が集って住まう集合住宅（マンション）での『空き家問題』です。戸建ての家とは『心配事』が違いますが『空き家問題』がマンション住戸と無関係であるわけがないですね。マンションには多くの人が集って住まうために独特な決まりがあるので「一体どうすればいいの・・・」なのかも知れませんが・・・置き去りにされているように感じるもう一つの『空き家問題』のマンション住戸。いろいろな家族が集って住まう集合住宅（マンション）には独特な決まりがあります。大雑把な表現ですが・・・「自分の家でも好き勝手なことができない」のが大きな特徴と言えます。「我が家」の前にあるベランダの使い方や玄関ドアの模様替えなども制限されています。それに、両隣りはともかく、住戸のある階が変わればどんな家族が住んでいるのかも分かないということもよくある話として見聞きしませんか。ひと棟のマンションの中にある住戸がいつの間にか「空き家」になって、住む人が減っていくと、マンション特有の「管理費」や「修繕積立金」が減っていって十分な管理や、いざという時の「修繕保全改修」もままならなくなります。マンション全体が次第に痛んでいくきっかけがマンションの空き家問題のひとつです・・・。