その家が『空き家問題』になる前に・・・（その２）

『空き家問題』になりがちな築古の家はその多くが「親の家」・・・。その家で育った子どもは自立して独立して「自己の都合」（決して身勝手ではない都合）で気に入った場所に家（我が家）を構えます。自分の家族を持って「我が家」で家庭生活を営んでいきます・・・。唐突ですが、あなたは「子どもも将来は自分と同じ道を歩んでいくかも」と思ったことはありませんか・・・。それぞれの「我が家」がある場所は・・・会社への通勤に便利で、日ごろの買い物に便利で、子どもの学校にも近くて便利でと「利便性」で決められていくのが普通で当たり前になって久しいです・・・。あなた自身が育った「親の家」では、特に会社通勤の利便性を優先させることが難しいのが我が国日本の現実では・・・。「親の家」から独立して社会生活を送る中で自身が働く会社の都合が優先されていきます。昭和平成の時代にはよく聞かれました。「自分の家を手に入れたら転勤になって単身赴任」と・・・。「我が家」には妻と子どもが暮らし、自身は遠く離れて賃貸住宅での暮らしが待っていた・・・。日本では家を持つことは「一国一城の主になる」とか「家賃を払い続けるよりも月々同じ負担で自己資産になる家を手にれた方が得」とか、「我が家」を早く手に入れる空気が作られていました。現在ではその家々が『空き家問題』になろうとしています・・・。（つづく）